点字のきほんを わかりやすく 学べます!
目の見えない人への理解が深まります!
ブライユを中心に点字に関する人びとを紹介します!
ほんものの点字をさわれるシート付!
- 第1期
- A4判/48ページ NDC369 ISBN978-4-337-28491-3
揃定価(揃本体 10,500円 + 税)
- 第2期
- A4判/48ページ NDC369 ISBN978-4-337-28492-0
揃定価(揃本体 10,500円 + 税)
点字のしくみ
点字は、目の見えない・見えにくい人が指でさわって読む文字です。点字に対して、目で読んでいる文字のことは墨字といいます。点字の単位のことをマスとよびます。一マスは、タテに3つ、ヨコに2つの合計6つの点でできています。
マス
点字は左から右に読んでいく
基本は母音と子音の組み合わせ
だれが点字を生み出したの?
点字を考え出したのは、フランスのルイ・ブライユという人物です。目が見えなかったブライユは、自分自身で読んだり書いたりできる文字として点字を考え出したのです。そして明治時代、ブライユの点字をもとに、日本の点字を考え出したのは石川倉次でした。
ブライユは、5歳で目が完全に見えなくなりました。しかし、ブライユはとてもかしこく、好奇心がおうせいでした。それを見抜いたパリュイという神父が、ブライユにさまざまな話を聞かせ、教えました。
ブライユは、やがて王立盲学院という盲学校に通うようになり、優秀な成績をおさめます。そして、試行錯誤をくり返し、わずか16歳のときに点字を考え出しました。ブライユは卒業後も盲学院の先生となり、生徒たちを教えました。
武士の家に生まれた石川倉次は、若いときは新聞記者になりたいという夢も持っていましたが、小学校の先生となりました。しかし、小西信八という人物から熱心にさそわれ、目や耳が不自由な子どものための学校(訓盲唖院)の先生になりました。
倉次は、小西信八から、ブライユの点字をもとに日本の点字をつくるようにたのまれます。倉次は使いやすい点字をつくるための研究を重ね、日本の点字を完成させました。現在でも、倉次の考え出した日本の点字がほぼそのまま使われているのです。